木石舎の病院設計・医院設計・住宅設計は、それぞれが個性的です。

どれも同じような、ワンパターンなデザインのものはありません。

それは、与えられた条件がそれぞれ異なるように、その機能やデザインにも、それぞれの解決法を追求しているその『あかし』です。

全国の病院 医院設計に対応しておりますのでお気軽にお問い合せ下さい。

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保育園

保育園

“新しい保育園のカタチ.”

老人保健施設とは違った意味で「保育園」は気をつけなければいけないことがいっぱいあります。
小さい子供は何をするかわかりません・・・走る、つまずく、ころぶ、手を挟む・・などなどキケンがいっぱい・・・でも背は低いので、保母さんだけができることもいっぱい。
そうした幼児の世界に遊びながらも、保育する側の視点も忘れてはなりません、大切なお子さんをお預かりしているのですら・・・
そこで設計では、すべて幼児の視線でその環境や住む世界がどうなっているか?を再構築することから始めます。
そして、そういった子供の日常生活を安全で快適な施設としての保育園はもちろん前提条件ですが、できる限り心豊かに育って欲しい。
だからこころ通わせることのできる環境づくりが重要になります。
例えば、平尾保育園の保育室の真ん中にはニョキッと丸太が生えています。
それに子供達がしがみついています。いろんなところで木がみんなを取り巻いています。
そしてみんな優しく息をしています。木も子供達も・・・保育園はそんなところです。

 

坂口氏と佐々野氏 保育園設計についての対談

 

    • 設計の「メインコンセプト」について
      佐々野:建築デザインの「手がかり」をどう見つけるのでしょうか?
      坂口事務所のスタッフ全員で保育園の1日観察をするところから始めます。朝のお迎えから退園までを一日を通して観察することにより、園児の一日の園での過ごし方を把握できます。保育園によってそれぞれ独自の方法で運営していることが多いので、まずそれを把握することが大切になるわけです。
      佐々野:それが設計を始めるための大きな前提条件になるのですね。確かにまずそこで行われる行為は「保育園」という一言でくくられるものではなく、特に保育園はその施設での固有の哲学や方針があるところが多いですね。そこのところを見極めることが、設計する上での大きなポイントになってくるでしょう。

 

    • その「手がかり」からイマジネーションをどう展開していきますか?
      坂口:私たちは形的な提案はしません。どういった保育がいいのかを提案するようにしています。デザインそのものではなく、保育園の考え方に重きを置き提案していく。またその土地の持つ時間や町の人の大事にしてきた景観なども合わせ、その土地のあるべき保育園はどうあるべきかを考えたい。
      佐々野:具体的な形にはあえてまだ踏み込まないわけですね。形とは後からついてくるもの・・幼児保育という行為をある箱の中にまず閉じ込めるのではかくて、それぞれの持つ保育理念に基づき構成、連結、集合させて行きながら、それが一つの保育園として構成する作業を展開することが、設計の作業となります。

 

    • デザインの目的とは何だろうか?
      坂口:その保育園で子供達がどう育っていくことができるか。今考えているのは「個の確立」がはじめにあって「協調性=調和」へと展開していくような手助けとなるようなデザインでありたい。そのためにデザインが何をなし得るのか?それを考えたい。また、諸外国に比べると日本の保育士さんはいろんな負担が大きく大変な重労働を強いられている。これを軽減するのもデザインの担うところかもしれません。
      佐々野確かにみんなまとめて処遇しようという従来からの考えには馴染みませんね、これからは少子化も進み、個性を尊重するような保育のあり方がますます重要になってくるでしょう。そのために建物のあり方も大きな影響があるはずです。もともと保育年齢ごとにかなり身体的、精神的、情緒的な差異変化がありますから、細かく特質を拾った空間の構成や配置が重要です。

 

    • 心地よいデザインとは?
      佐々野:先年ご一緒に手がけさせていただいた平尾保育園のような木造の保育園はどのようにお考えですか?
      坂口:構造体がそのまま仕上げになるのは木造くらいですね、またやはり素材感が人に優しい。平尾保育園では子供達が丸太にしがみついて喜んでいる姿を見るとやはり木造っていいなと思います。それにできるなら平屋にできたらもっと最高ですね。
      佐々野小さい子供やお年寄りには(もちろん大人も)木造は優しいですね。このような施設の心地よいデザインとは、やはり素材感が重要になると思います。やはり生命が育つ環境とは医療行為の空間とは違って、呼吸のできる素材がまず必要です。そのような素材に囲まれている環境はストレスがありません。そこで育つ子供は幸せだと思います。